気分変調症の発病にはいくつかのリスク要因が絡み合っていると考えられます。
1. 脳内の神経伝達物質のバランス異常
セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が不足すると、気分の安定が難しくなります。うつ病と同様に、脳内の神経伝達物質バランスの乱れが関係していると考えられます。
2. 遺伝的要因
家族に気分変調症やうつ病の人がいる場合、そうでない場合と比較すると発症しやすい傾向があります。ただし気分変調症を理解する上で重要なポイントとして、家族に気分変調症やうつ病の人がいても、それが必ず遺伝し発病にいたるという事ではありません。過度に不安にならないようにしましょう。
3. 環境要因や性格
長期間にわたる何らかのストレスや、幼少期の家庭環境が影響を及ぼすことがあります。また、まじめで責任感が強い人は、気分変調症になりやすいとも言われています。